◎全国の幼稚園や学校が閉鎖され、航空便や公共交通機関が運休、多くの工場で集会が開催される予定だ。
フィンランドの労働組合が1月31日から大規模ストライキを開始した。
労組は中道右派のオルポ(Petteri Orpo)首相が提案した労働市場法の改正と社会保障費の削減に抗議し、3日間のストで対抗する姿勢だ。
地元メディアによると、最大30万人の労働者がストに参加する予定。市民生活に大きな影響が出る可能性がある。
スト期間は31日~2月2日まで。
ストにより全国の幼稚園や学校が閉鎖され、航空便や公共交通機関が運休、多くの工場で集会が開催される予定だ。
食料品店、ホテル、レストランもストに参戦。政府に方針を見直すよう要求する。
国営フィンランド航空は約550便の欠航に見舞われる。パイロット、客室乗務員、整備士がストに参加する予定だ。
ストを呼びかけた労組FTCとFCPの書記長は声明で、「オルポ政権が提案した案は不平等を拡大し、労働者の立場を弱め、低所得層や失業者に大打撃を与えるものだ」と述べた。
地元メディアによると、労組は社会保障費の現状維持を目指し、政府と交渉することを望んでいるという。