ウクライナ西部リビウで爆発、警察官1人死亡、25人負傷
当局はこれを「テロ攻撃」と見なし、捜査を進めている。
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ウクライナ西部の主要都市リビウで22日未明、複数の爆発が発生し、警察官1人が死亡、少なくとも25人が負傷した。地元当局が明らかにした。
当局はこれを「テロ攻撃」と見なし、捜査を進めている。爆発は市中心部で発生し、周囲の建物の窓ガラスが割れるなどの被害も出た。
国家警察によると、爆発は2件確認され、最初の爆発は市中心部の店舗に不法侵入があったとの通報を受け警察官が現場に到着した直後に起きた。続いて別の警察部隊が現場に接近した際、2回目の爆発が起きたという。これにより警察官1人が死亡、25人が負傷したとされる。負傷者の中には警察官も含まれ、数人が重傷との情報も出ている。警察は声明の中で、即席爆発装置(IED)が使われたとみられると説明した。
亡くなった警察官は23歳の女性。地元メディアによると、この警察官はリビウの国立大学で教育を受けた後、警察官として勤務していたという。昨年結婚したばかりで、同僚や家族から暖かい人柄を偲ぶ声があがっている。
現場は市中心部に位置し、近隣の商業地域や住居にも被害が及んだ。爆発によりパトカーや民間車両が損傷したほか、建物の外壁や窓ガラスが壊れる被害も確認された。当時、人通りはほとんどなかったと伝えられている。
クリメンコ(Igor Klymenko)内相は声明で、警察と治安機関が協力して容疑者を拘束したと発表した。容疑者はウクライナ国籍の女とされ、爆発への関与が疑われているという。捜査当局は同時に他の関係者や背後にある組織の有無についても調べを進めている。現時点で責任を主張する組織や勢力は確認されていないが、ウクライナ当局はこれを「計画的なテロ行為」と位置付けた。
リビウはポーランド国境に近く、東部ドンパス地方の激戦地と距離があるため、このような爆発事件は珍しい。これまでにロシアとの全面戦争開始以降、西部でも複数の空爆や攻撃が報告されているものの、警察官が犠牲となるような事件は稀であり、市民や当局に衝撃を与えている。
ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は22日朝、今回の襲撃を受けて警察と治安機関の対応に言及し、哀悼の意を表明した。またゼレンスキー氏は捜査の進展状況を注視し、必要な支援を提供する方針を示した。地元当局は市民に冷静な行動を呼びかけ、公式発表以外の情報に注意するよう求めている。
この事件はウクライナ国内での安全保障の脆弱性を改めて浮き彫りにした。戦争状態が続く中、政府は内外の脅威に対して警戒を強めている。
