ロシア・モスクワでまた爆発、警察官含む3人死亡
爆発は23日深夜から24日未明にかけてモスクワ市南部の通り付近で発生した。
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ロシアの首都モスクワ南部で24日未明、爆発があり警察官2人を含む3人が死亡した。連邦捜査委員会が明らかにした。現場は数日前に軍幹部が車爆弾で死亡した地点の近くで、当局は爆発物事件として捜査を進めている。
爆発は23日深夜から24日未明にかけてモスクワ市南部の通り付近で発生した。捜査当局によると、警察官がパトカー付近で不審な人物を発見・接近したところ、爆発物が爆発したという。爆発の衝撃で駆け付けた2人の警察官と現場にいたもう1人が死亡した。
死亡した警察官はモスクワ州警察に所属する24歳と25歳の男性巡査と公表された。
現場は12月22日に発生したロシア軍参謀本部のファニル・サルバロフ(Fanil Sarvarov、56歳)中将の車爆発事件の現場から300メートルの距離にあり、地域一帯で緊張が高まっている。
サルバロフ氏は車に仕掛けられた爆発物の爆発で死亡し、当局はこれまでの事件と同様にウクライナ側の関与を示唆している。
ロシア当局は今回の爆発について、警察官らを狙った攻撃や爆発物の違法取引などを視野に捜査を開始。現場周辺は封鎖され、鑑識班が爆発物の種類や起爆の方法、犯行の背景を調べている。防犯カメラ映像の解析や爆発車両の残骸検査などが進行中だ。公表されていない3人目の人物については、巻き込まれた第三者か容疑者かの特定が急がれている。
今回の事件はモスクワで相次ぐ爆発事件の一環として捉えられており、住民や治安当局の不安が高まっている。現地メディアによると、事件現場周辺には軍や政府関係者の居住地が点在しており、標的が特定地域に集中している可能性も指摘されている。
国際社会ではロシアとウクライナ間の戦争が依然として激しく続いている中で、ロシア国内における爆発事件が「影の戦争」の表れとして波紋を広げているとの見方も出ている。ロシア当局は事件の全容解明とさらなる被害の防止に向けて捜査体制を強化する方針だ。
