◎メドベージェフ容疑者は今年初め、ロシア当局の追っ手を振り切り、国境を越えてノルウェーに入った。
ノルウェーへの亡命を希望しているロシアの民間軍事会社ワグネルの元幹部とされるアンドレイ・メドベージェフ(Andrey Medvedev)容疑者が25日、オスロ地裁に出廷した。
メドベージェフ容疑者はオスロ市内で今年初めに逮捕され、その後保釈された。
ノルウェー通信(NTB)によると、メドベージェフ容疑者は2月に公務執行妨害で逮捕されたものの、容疑を否認しているという。
容疑者の弁護士はNTBの取材に対し、「彼は手錠をかけられた時、痛かったのでツバを吐いたが、暴力は振るっていない」と語った。
メドベージェフ容疑者はこの時、エアガンを所持していたとして、軽犯罪法違反にも問われている。
メドベージェフ容疑者は今年初め、ロシア当局の追っ手を振り切り、国境を越えてノルウェーに入った。
ノルウェー公共放送NRKによると、メドベージェフ容疑者は2022年7~11月までワグネルと契約を結び、本人の同意なしで契約を延長させられたため、逃亡を決断したという。
メドベージェフ容疑者はワグネルの戦争犯罪について証言する意思があると述べ、超法規的殺人や処刑に関与したことを否定した。
NRKは以前、関係者の話しとして、「当局は彼の命を守るために逮捕に踏み切った」と報じていた。
メドベージェフ容疑者はワグネルの創設者プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏とプーチン(Vladimir Putin)大統領の関係を含む、知っていることをすべて話すと当局に証言したとされる。