◎ユーロビジョンは第二次世界大戦で傷ついた欧州の結束を取り戻すという理由で1956年に設立された。
2022年5月14日/イタリア、トリノで開催されたユーロビジョン、カルーシュ・オーケストラのメンバー(Luca Bruno/AP通信)

ユーロビジョン・ソング・コンテストを主催する欧州放送連合は25日、来年の開催国をウクライナからイギリスに変更すると発表した。

ユーロビジョンは第二次世界大戦で傷ついた欧州の結束を取り戻すという理由で1956年に設立され、欧州以外の国々も参加する世界最大のライブ音楽イベントに成長した。

今年5月のトリノ大会ではウクライナ代表の「カルーシュ・オーケストラ(Kalush Orchestra)」が優勝、イギリス代表のサム・ライダー(Sam Ryder)が2位に入った。

2023年大会を主催するBBCは、「来年はウクライナのための大会になるだろう」と報じている。開催都市は決まっていない。

欧州放送連合は声明の中で、「安全と治安上の理由からウクライナで開催することはできないという結論に達した」と述べ、BBCがウクライナ公共放送に代わって番組を主催することに合意したと発表した。

ウクライナ公共放送のチェルノティツキー(Mykola Chernotytskyi)会長はBBCに謝意を示し、「2023年大会はウクライナを支援するために開催される」とした。

2023年大会の運命は、ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領とジョンソン(Boris Johnson)英首相との会談でも取り上げられていた。

ジョンソン氏は25日、「来年のユーロビジョンがどこで開催されようと、それはウクライナを祝福するものでなければならない」とSNSに投稿した。「イギリスはホスト国として、その誓いを守り、ウクライナの友人たちに代わって素晴らしいコンテストを開催します」

ウクライナ代表はユーロビジョンを3回制し、2005年と2017年大会を主催した。イギリスでは8回開催されている。最後に主催したのは1998年。

BBCによると、開催都市を決める入札は来週開始する予定だという。ロンドン、マンチェスター、シェフィールドが入札を表明している。

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