欧州諸国、防衛費に関する新たな計画を策定中=NATO事務総長
▽トランプ米政権はNATO加盟国に対し、防衛費をGDP比5.0%まで引き上げるよう求めている。現在の目標値は3.0%だ。
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NATOのルッテ(Mark Rutte)事務総長は2日、イギリス・ロンドンの欧州首脳会議で、一部の欧州諸国が防衛費に関する新たな計画を内々に策定していると明らかにした。
ルッテ氏はスターマー(Keir Starmer)英首相が主催するサミットの傍ら、記者団に対し、「より多くの国が国防支出を増やすことにコミットしていると聞き、安心した」と語った。
トランプ米政権はNATO加盟国に対し、防衛費をGDP比5.0%まで引き上げるよう求めている。現在の目標値は3.0%だ。
このサミットはトランプ(Donald Trump)大統領が前日の首脳会議でゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領を罵倒し、支援を打ち切ると脅したことを受け、新たな緊急性を帯びた。
欧州委員会のフォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長も防衛費の増額に言及。「欧州は速やかに、迅速に再軍備する必要がある」と述べ、各国首脳に行動を起こすよう要請した。
ルッテ氏は記者団に対し、▽ウクライナが欧州からの即時の支援を必要としていること▽いかなる和平協定も欧州がその成功を確実にするために連携して対応に当たらなければならないこと▽NATOを強力に保つために国防費を増やす必要があると述べた。
またルッテ氏は「NATOにおける米国との関係は微塵も揺るがず、不変である」と強調した。
スターマー氏は会談後、「欧州の首脳がウクライナ和平案を作成し、米国に提示することで合意した」と明らかにした。