◎主要政策金利を決める欧州中央銀行(ECB)理事会は来週開かれる予定だ。
請求書を見る女性(Getty Images)

EUの統計機関ユーロスタットは3日、ユーロ通貨を使用する20カ国の先月の消費者物価指数(CPI)が市場の予想を下回る前年同月比2.4%まで低下したと報告した。

食料品のコスト高が緩和され、2大経済大国ドイツ・フランスの低下が数値を押し下げた形だ。

20カ国のCPIは市場の予想値である2.5%を下回り、欧州中央銀行(ECB)が目標とする2%に近づいた。

しかし、金融アナリストたちはECBが利下げを前倒しする可能性は低いとみている。2月のCPIは2.6%だった。

アナリストは最初の利下げを6月以降と予想している。

主要政策金利を決めるECB理事会は来週開かれる予定だ。

ユーロスタットによると、3月の食品価格は2月の3.9%から2.7%に低下。エネルギー価格は1.8%。変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は2月の3.1%から2.9%に低下した。

ドイツのCPIは2月の2.7%から2.3%に、フランスは3.2%から2.4%に低下。金融大手INGグループは欧州最大の経済大国であるドイツのデータがECBに若干の安堵感をもたらしていると指摘した。

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