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▽RFE/RLは冷戦時代に放送を開始。その番組は東欧、中央アジア、中東の23カ国、27言語で放送されている。
EUのカラス外交安全保障上級代表(ロイター通信)

EUは20日、トランプ米政権がリベラルな偏向報道を助長しているとして、ラジオ・フリー・ヨーロッパ/ラジオ・リバティー(RFE/RL)への助成金を打ち切ったことを受け、同局を存続させるために緊急資金を提供することで合意した。

RFE/RLは冷戦時代に放送を開始。その番組は東欧、中央アジア、中東の23カ国、27言語で放送されている。

トランプ(Donald Trump)米大統領は3月、外国向けに情報を発信している国際放送機関を統括するUSAGMの機能を縮小する大統領令に署名した。

この大統領令により、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)、ラジオ・フリー・アジア(RFA)、RFE/RLなどが人員削減を余儀なくされた。

同局は現在、法廷でトランプ政権と争っている。

EUのカラス(Kaja Kallas)外交安全保障上級代表は記者会見で、RFE/RLの活動を支援するため、550万ユーロの緊急資金を提供することで加盟27カ国が合意した」と述べた。

またカラス氏は「完全に独立したジャーナリズムを保護することが重要である」と強調した。

さらに「EUが世界中でRFE/RLの資金不足を補うことはできないが、近隣諸国で外部からのニュースに大きく依存している国々でRFE/RLが機能するよう支援することはできる」と述べた。

そして、「EU加盟27カ国はRFE/RLを長期的に支援するためにより多くの資金を提供することを望み、米国が対外援助を削減する中、RFE/RLを援助する方法を模索している」とした。

RFE/RLの本社はワシントンDCに、報道本部はチェコにある。

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