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▽ルカシェンコ大統領は1994年に就任して以来、一貫して野党、人権団体、独立系メディアを弾圧してきた。。
ロシアのプーチン大統領(右)とベラルーシのルカシェンコ大統領(AP通信)

EUは26日、ベラルーシの大統領選を「茶番」と呼び、新たな制裁を科すと明らかにした。

ベラルーシではこの日、大統領選が行われた。ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領の再選は数年前に決まっていた。

EUのカラス(Kaja Kallas)外交安全保障上級代表は記者会見でベラルーシ政府を非難。「見せかけの選挙、自由でも公正でもない」と述べ、新たな制裁を科すと明らかにした。

またカラス氏は「容赦のない弾圧、政治参加の制限、独立したメディアの制限など、容認できない様々な攻撃を改めて糾弾する」と述べた。

選挙管理委員会によると、投票率は81.85%。国営メディアは出口調査の結果を公表し、ルカシェンコ氏が90%近くの得票率で圧勝したと報じている。

著名な野党政治家は海外に逃れているか投獄されているため、出馬できなかった。選管が出馬を許可した「よく知られていない候補」はルカシェンコ氏に忠誠を誓っているよう見えた。

ルカシェンコ氏は1994年に就任して以来、一貫して野党、人権団体、独立系メディアを弾圧してきた。

2020年の大統領選では結果に抗議するデモを力でねじ伏せ、数万人を逮捕、数千人を殴打した。

それ以来、多くの野党指導者や活動家が亡命を余儀なくされている。

カラス氏はベラルーシ政府に対し、EU代表部の職員を含む1000人以上の政治犯を釈放するよう求めた。

またカラス氏はベラルーシがロシアによるウクライナ侵攻を支援し続けていることに言及。「EUはベラルーシに対する的を絞った制裁を取り続ける」とした。

制裁の詳細や発動の時期は明らかにしなかった。

カラス氏は26日夜、リトアニアへの亡命を余儀なくされたベラルーシの野党指導者チハノフスカヤ(Svetlana Tikhanovskaya)氏と会談する予定である。

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