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▽トランプ氏はロシアとウクライナの和平合意が成立する明確な兆候が早期に見られなければ、仲介から撤退する意向を示している。
EUのカラス外交安全保障上級代表(ロイター通信)

EUのカラス(Kaja Kallas)外交安全保障上級代表は4月30日、トランプ米政権がロシアとウクライナの和平交渉を放棄した場合に備えて、プランBを準備していると明らかにした。

カラス氏は英経済紙フィナンシャル・タイムズの取材に対し、「米国が和平交渉を放棄した場合に備え、ロシアに対する経済制裁を維持するためのプランBを準備している」と語った。

またカラス氏は「ロシアとの取り引きは厳しく、米国はウクライナを見捨て、ロシアと一方的に取引するかどうか思案している兆候が見られる」と述べた。

さらに「あくまでプランBではなく、和平を実現するというプランAを達成するために働くし、必要なことをする用意がある」と強調。西側の制裁体制を維持するよう米国や他の国際パートナーと協議中であると明らかにした。

トランプ氏はロシアとウクライナの和平合意が成立する明確な兆候が早期に見られなければ、仲介から撤退する意向を示している。

こうした中、米国とウクライナは30日、鉱物資源協定に署名したと発表した。米国にウクライナの新たな鉱物資源取引への優先的なアクセスを与えると共に、復興投資基金を設立する内容となっている。

ウクライナ政府はこの協定でロシアとの戦争におけるウクライナへの米国の支援が強化されることを期待している。

ウクライナ当局は米国による直接的な資金拠出に加え、「防空システムなどの新たな支援を提供する可能性もある」としているが、米側はこの点に言及していない。

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