EU、デジタル国境管理システムを導入、移民対策の一環
これは一部加盟国の中で移民・難民対策の強化を求める声が高まる中、滞在期限超過者の検知、偽造パスポート対策、不法移民防止を目的としている。
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EU加盟国27カ国は12日、域外国境において新たな出入国管理システムの運用を開始した。非EU市民のデータを電子的に登録する仕組みだ。
この出入国システム(EES)は旅行者が国境検問所でパスポートをスキャンし、指紋と写真を撮影・登録するものである。移行期間は6カ月間、2026年4月から完全運用が始まる。
これは一部加盟国の中で移民・難民対策の強化を求める声が高まる中、滞在期限超過者の検知、偽造パスポート対策、不法移民防止を目的としている。
EUの移民担当委員は声明で「この出入国管理システムは新たな欧州共通の移民・難民枠組みを支えるデジタル基盤である」と述べた。
非EU市民はシェンゲン圏に初めて入国する際に個人情報を登録する必要がある。その後の渡航では顔認証による生体認証のみで済む。
同システムは2026年4月10日までに完全運用を開始し、パスポートへのスタンプ押印は電子記録に置き換えられる予定だ。