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ハンガリーで選挙戦激化、野党TISZAが支持拡大、オルバン政権に試練

議会選は26年4月までに行われる。日程はまだ決まっていない。
ハンガリー、野党TISZA(尊敬と自由)のマジャル党首(ロイター通信)

ハンガリーで与野党の選挙キャンペーンが激化している。

与党フィデス・ハンガリー市民同盟のオルバン(Viktor Orbán)首相はキャリア最大の試練に直面。野党TISZA(尊敬と自由)のマジャル(Péter Magyar)党首の挑戦を受ける予定だ。

議会選は26年4月までに行われる。日程はまだ決まっていない。

オルバン氏は1998年に初当選。2002年まで首相を務め、2010年以降、ハンガリーの舵取りを担ってきた。

支持者からは熱烈に支持される一方、反対派からは汚職や権威主義的手法で非難されてきた。

フィデスはほぼ無制限の権力を行使する政治体制を確立してきた。

しかし、地元メディアの世論調査によると、フィデスの支持率は低迷する経済と慢性的なインフレの影響で低下している。

TISZAのマジャル氏は選挙で勝利した場合、親ロシア派であるオルバン政権下で確立された体制を見直し、民主主義の軌道に乗せると公約に掲げ、支持を伸ばしてきた。

複数の地元メディアが行っている世論調査では、TISZAの支持率はフィデスに大差をつけている。

マジャル氏は17日、AP通信のインタビューで、「オルバン政権は盗んだ”財宝”と”権力”を守るためなら手段を選ばないだろう」と語った。

またマジャル氏は「汚職や不正を黙認する政権を倒し、改革を断行する」と述べた。

EUの執行機関である欧州委員会はオルバン政権が権威主義的な政策を推進しているとして、ハンガリー向けのEU予算200億ユーロを凍結している。

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