◎パリ五輪は7月26日に開幕する予定だ。
フランス、パリ市内をパトロールする警察官(Christophe Ena/AP通信)

フランス・パリの中心部にある高さ330メートルのエッフェル塔が2日連続でストライキに見舞われた。

エッフェル塔の職員約400人を代表する労働組合は20日、パリ市長を「反抗的」と批判し、要求に応じなければパリ五輪に大打撃を与える可能性があると示唆した。

エッフェル塔のウェブサイトには「現在閉鎖中」と書かれている。

労組は18日午前からストを開始。エッフェル塔がストで閉鎖されるのは今年2回目だ。

パリ市はエッフェル塔に向かう前にウェブサイトを確認するよう観光客に促している。電子チケットの所有者はメールアカウントをチェックするよう促された。

労組の書記長はAP通信の取材に対し、「組合員は20日までストを延長することを満場一致で支持した」と明らかにした。

また書記長は「我々の要求を必ず受け入れてもらう」と主張。7月の五輪開幕までにパリ市と合意に達することを望んでいると表明した。

「五輪期間中にストを行うのは避けたいと思っています。今のところ、ストは数日から数週間続く予定です。ありがとう」

エッフェル塔を管理するパリ市の担当者はフランス24の取材に対し、「労組との協議は前進していると聞いている」と語った。

遠方からパリを訪れた多くの観光客がエッフェル塔の近くで写真を撮り、「現在閉鎖中」と書かれた看板を見てため息をついた。

パリ五輪は7月26日に開幕する予定だ。労組はエッフェル塔で行われるメダル授与式の業務負担が維持管理費に反映されていないと指摘している。

労組はパリ市に対し、今年度のエッフェル塔メンテナンス予算を見直すよう求めている。

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