◎負傷者は出なかったものの、市中心部につながる道路が寸断され、市の暖房システムの一部であるパイプも破損した。
ドイツ東部ドレスデンのエルベ川に架かるコンクリート橋の一部が崩落し、市中心部で大渋滞が発生した。現地メディアが11日に報じた。
警察によると、カローラ橋の一部は11日未明に突然崩落。負傷者は出なかったものの、市中心部につながる道路が寸断され、市の暖房システムの一部であるパイプも破損したという。
ドイツ通信社(dpa)は警察の話しとして、「テロの形跡はなく、事故として扱っている」と伝えている。
dpaによると、この橋は東ドイツの時代に建設されたもので、現場にいた工事関係者は「橋内部の腐食が崩壊につながった」という見方を示していたという。
橋全体が緊急閉鎖されたことで、市内の路面電車はもちろん、ドレスデンの旧市街と新市街を行き来する自動車、歩行者、自転車が別のルートに殺到し、大渋滞となった。船の往来も止まっており、貨物船や観光船に影響が出ている。
当局は午前3時過ぎに警報を出した。一部の専門家はこの橋が今後数時間のうちにさらに崩落するのではないかと懸念している。
dpaによると、最後の路面電車が橋を渡ったのは崩落のわずか18分前のことだった。崩落した区間は来年改修される予定であったが、他の区間は数ヶ月の工事を経て今年3月に再開したばかりである。