▽サントリーニ島の人口は約2万人。ギリシャを代表する観光地のひとつであり、年間340万人もの観光客が訪れる。
ギリシャ政府は6日、有名観光地サントリーニ島で地震が相次いでいることを受け、同島に非常事態を宣言した。
サントリーニ島では1月31日以来、大小さまざまな地震が数百回発生している。
首相府の報道官は記者会見で、「この非常事態宣言により、自治体は必要に応じて即時に支援を求めることができるようになる」と述べた。
5日遅くにはマグニチュード5.2の地震が発生。被害と死傷者の情報はない。
首相府によると、周辺地域の消防や警察などがサントリーニ島に派遣され、自治体の支援に当たっているという。
政府は軍にも出動を命じたとしている。
被害は最小限にとどまっているものの、数千人の住民と季節労働者がフェリーで本土に避難した。
ギリシャ南部のペロポネソス半島からキクラデス諸島にかけて広がる火山帯を監視している科学者たちはサントリーニ島のカルデラ北部にある中央断層線で「火山活動が活発化している」と指摘している。
それによると、入手可能なデータを見る限り、カルデラ噴火が差し迫っているという兆候はみられないという。
サントリーニ島の人口は約2万人。ギリシャを代表する観光地のひとつであり、年間340万人もの観光客が訪れる。