イタリア南部でM3.2の地震、ポンペイ遺跡が一部損傷、ケガ人なし
ポンペイは西暦79年に起きたベスビオ山の噴火で消滅した。
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イタリア南部で発生したマグニチュード3.2の地震により、ポンペイ遺跡の一部が被害を受けた。当局が5日、明らかにした。
それによると、地震は5日早朝に発生。遺跡の壁の一部とドーム構造の一部が崩れたという。
ポンペイは西暦79年に起きたベスビオ山の噴火で消滅した。
被害を受けた区域は1980年に南イタリアを襲った大規模な地震で損傷を受け、その後補強と修復が施されていた。
当局によると、5日の地震による負傷者は確認されていない。地震発生時、遺跡内に人はいなかった。
ポンペイ遺跡の責任者は声明で、「他の区域に被害が及んでいないか確認作業が行われている」と明らかにした。
ポンペイ遺跡は2月末、酒の神「ディオニュソス」などの儀式を描いた珍しい連作のフレスコ画が発見されたという調査結果を公表した。
第2様式と呼ばれるこうした壁画は紀元前40年から30年頃のものとされ、ベスビオ山の噴火で街が消滅した時点で100年以上経っていたとみられる。