ロシア極東カムチャツカ半島沖でM8.8の地震、津波警報発令

日本、米国、フィリピン、ニュージーランドで津波警報・注意報が発令された。
ロシア極東カムチャツカ半島を示す地図(Getty Images)

ロシア極東カムチャツカ半島の沖合で30日、マグニチュード8.8の地震が発生した。

米地質調査所(USGS)によると、震源地はカムチャツカ半島のペトロパブロフスクの東方約136キロ地点。震源の深さは19キロ。

日本、米国、フィリピン、ニュージーランドで津波警報・注意報が発令された。

米ハワイ州ホノルルでは29日、津波警報のサイレンが鳴り響き、多くの住民が高台に避難した。被害の情報はない。

日本の気象庁は太平洋に面する広い範囲に津波警報・注意報を発令。最大3メートルの津波が到達する可能性があるとして、沿岸地域の住民に避難を呼びかけている。

震源地に近いカムチャツカ半島の一部地域では3~4メートルの津波が観測されたと伝えられている。

国営タス通信などによると、半島の空港などでケガ人が確認されたものの、重傷者はいないとのこと。

ロイター通信はカムチャツカ地方で複数の建物が損壊したと伝えている。死傷者の情報はない。

ロシア国営テレビはセベロクリリスクに津波の第一波が到達したと報じている。

米太平洋津波警報センターは29日、ハワイ州と本土の太平洋岸の広い範囲に津波が到達する可能性があると警告した。

フィリピン当局は30日、太平洋に面する群島や自治体に対し、最大1メートルの津波が発生する可能性があると警告した。

ニュージーランド当局も全国の沿岸地域に警告を出し、市民に海岸や河口から離れるよう促した。

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