◎展示会のタイトルは「Slavery. Ten True Stories of Dutch Colonial Slavery(奴隷制:オランダ植民地時代の奴隷制度に関する10の実話)」
国連によると、オランダ帝国の植民地時代における奴隷制度の記録を紹介する展示会がニューヨークの国連本部で開催されることが決まったという。
この展示会はオランダの首都アムステルダムにある博物館でも開催され、「植民地時代の記録を後世に残す画期的な展示会」と称賛されていた。
国連によると、展示会のタイトルは「Slavery. Ten True Stories of Dutch Colonial Slavery(奴隷制:オランダ植民地時代の奴隷制度に関する10の実話)」
2月27日から3月30日までNYの国連本部ビジターロビーで公開される予定だ。
展示会を主催するアムステルダム国立美術館(ライクスミュージアム)は声明で、「この重要なテーマに関心を寄せてくださった国連に大変感謝しています」と述べている。
アムステルダムで2021年に行われた展示会のタイトルは「Slavery(奴隷制)」で、今回の展示会は奴隷にされた労働者からアムステルダムの裕福な女性まで、10人の個人の物語を掘り下げて紹介するとしている。
アムステルダム国立美術館は、「オランダ植民地時代(17~19世紀)、ブラジル、スリナム、カリブ海諸国、南アフリカ、アジア、オランダで奴隷にされた人々および非人道的な取引で利益を得た人々、それに反対した人々の人生を冷静に見つめた展示会となっています」と紹介している。
アムステルダムの展覧会は2020年に米ミネアポリスで黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)さんが警察官に殺害された事件後、世界を席巻した「ブラック・ライブズ・マター運動」の影響を受け、大いに盛り上がった。
オランダのルッテ(Mark Rutte)首相は昨年12月、植民地時代の奴隷制は大きな間違いであると認め、謝罪した。