◎この措置は軍事技術に使用される可能性のあるチップの製造に使用される材料への中国のアクセスを制限することを目的とした米国の政策の一環と見られている。
オランダ政府は6日、兵器システムに組み込まれる可能性のある半導体の製造に使用される機器の輸出制限を拡大すると発表した。
オランダのASML社は世界有数の半導体メーカーであるが、今回の発表に先立ち、他の機器についてもすでに輸出規制をかけられている。
この措置は軍事技術に使用される可能性のあるチップの製造に使用される材料への中国のアクセスを制限することを目的とした米国の政策の一環と見られている。
スホーフ政権は声明の中で、「この措置は、同社がEU域外のバイヤーに対象の機器を輸出したいときはいつでも、政府の認可を申請しなければならないことを意味する」と述べた。
また政府は「安全保障上の理由からこの決定を下した。技術の進歩は、特に現在の地政学的状況において、この特定の製造装置の輸出に関連する安全保障上のリスクを増大させている」とした。
ASML社は声明で、「今回の措置は輸出ライセンス発行のアプローチを調和させるものであり、2024年の財務見通しや長期的なシナリオに影響を与えることはない」と述べた。