オランダ警察、ルーマニアの国宝盗んだ疑いで3人逮捕「コツォフェネシュティの兜」
▽この兜は今週、黄金の腕輪3点と共に盗まれ、行方不明になっている。
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オランダの捜査当局は29日、ルーマニアの文化的象徴とされ、オランダの博物館に展示されていた「コツォフェネシュティの兜」を盗んだ疑いで3人を逮捕したと明らかにした。
この兜は今週、黄金の腕輪3点と共に盗まれ、行方不明になっている。
一部の専門家はオランダの美術館のセキュリティーに疑問を投げかけていた。
オランダ警察は声明で、「3人の容疑者は取り調べを受けており、他にも強盗に関与した者がいる可能性を排除せず、捜査を継続している」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。
コツォフェネシュティの兜と腕輪が見つかったという情報はない。
これは2500年ほど前に作られたとみられる古代の遺物で、ルーマニア国立歴史博物館からオランダのドレンツ美術館に貸し出されていた。
ドレンツ美術館は声明で、警察の捜査を見守っており、歴史的な文化財が無傷で戻ってくることを信じていると述べた。
コツォフェネシュティの兜は1世紀ほど前に出土したルーマニアで最も崇敬されている国宝のひとつである。盗難にあったとき、6ヶ月間の展示期間の最後の週末であった。
ルーマニアのヨハニス(Klaus Iohannis)大統領は窃盗団を非難し、オランダ政府と連絡を取り合っていると述べていた。
オランダ警察によると、事件は1月25日未明に発生。美術館の入り口ドアが爆破され、兜と腕輪が盗まれていた。