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オランダ・自由党党首が選挙運動を一時停止、テロ攻撃の標的に

オランダでは10月29日に下院議会選(定数150)が予定されている。ウィルダース氏は党首討論会への出席を取りやめた。
オランダ、自由党(PVV)のウィルダース党首(Peter Dejong/AP通信)

オランダの右派・自由党(PVV)のウィルダース(Geert Wilders)党首は10日、今月下旬の総選挙に向けた選挙運動を一時停止すると表明した。

ベルギーの捜査当局は9日、デウェーフェル(Bart De Wever)首相をはじめとする政治家たちを、爆発物を搭載したドローンで襲撃する計画を立てたとして、3人を逮捕したと明らかにした。

ベルギーのメディアによると、この標的の中にウィルダース氏が含まれていた可能性があるという。

ベルギー警察のテロ対策ユニットは港湾都市アントワープで3人の身柄を確保。爆発物探知犬などを使って爆発物を捜索・押収したと報告している。

ベルギー連邦検察庁は声明で、「容疑者の1人の自宅でIED(即席爆発装置)が見つかったが、その時点では作動状態ではなかった。また、その自宅から鋼球の入った袋も見つかり、別の住居では計画された攻撃の部品製造に使用されたと思われる3Dプリンターも発見された」と明らかにした。

ウィルダース氏は自身が標的に含まれていたと報じられた後、X(旧ツイッター)に声明を投稿。「オランダのテロ対策当局は残存する脅威はないとしているが、私はこれについて悪い予感がしており、当面の間、すべての選挙活動を停止する」と書いた。

オランダでは10月29日に下院議会選(定数150)が予定されている。ウィルダース氏は党首討論会への出席を取りやめた。

ウィルダース氏は強硬な反移民・反イスラムの立場を取っており、モスクの建設禁止やコーランの禁止を公言するなど、過激な発言で国内外の注目を集めてきた。

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