オランダ極右指導者ウィルダース氏、連立政権からの離脱示唆
PVVは23年11月の下院選(定数150)で第1党に躍進。ウィルダース氏は入閣していないものの、影響力を行使している。
のウィルダース党首(Peter-Dejong/AP通信).jpg)
オランダの極右「自由党(PVV)」のウィルダース(Geert Wilders)党首が2日、連立政権から離脱する可能性があると警告し、自身の厳格な移民政策を受け入れるよう迫った。
ウィルダース氏は先週、移民と難民の受け入れを完全に停止し、シリア難民を母国に送還し、収容施設を閉鎖するという自身の提案を支持するよう要求した。
連立パートナーである自由民主党、中道の新社会契約党、中道右派の農民市民運動党はこの提案を支持しておらず、移民担当大臣が政策を立案すべきと指摘している。
ウィルダース氏は1日夜にPVV指導部と会談。記者団に対し、「あらゆる選択肢を検討している」と語った。
またウィルダース氏は「本日の会合で再びこの問題について議論する予定だが、状況は良くない」と述べた。
PVVは23年11月の下院選(定数150)で第1党に躍進。ウィルダース氏は入閣していないものの、影響力を行使している。
PVV連立政権は昨年7月の発足以来、いかなる合意にも至っておらず、今後数ヶ月間で軍事費の増額を含む予算法案などを審議する必要がある。
最新の世論調査によると、PVVの支持率は第2党である親EU派の労働党と拮抗している。