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無許可ドローン飛行で国際空港閉鎖、警察が捜査 デンマークとノルウェー

デンマークにおけるドローンの飛行は航空法および関連する規制によって厳格に管理されている。
2025年9月22日/デンマーク、首都コペンハーゲン近郊(ロイター通信)

デンマークのコペンハーゲン国際空港近くでドローンが目撃され、約4時間にわたって滑走路が封鎖される事態となった。現地メディアが22日に報じた。

同空港は23日早朝に声明を出し、運航を再開すると発表した。

ノルウェーのオスロ空港近くでドローンが目撃され、一時空域が閉鎖された。

コペンハーゲン警察の副警視監は22日夜の記者会見で、「ドローンの種類を特定するため、署員が捜査に当たっている」と語った。

公共放送DRは目撃者の話しとして、「コペンハーゲン国際空港付近で複数の大型ドローンが目撃された」と報じていた。

デンマーク警察は空港付近で大型ドローン2~3機が飛行しているのを確認し、同空港が全便の運航を取りやめたと発表していた。

オスロ空港の空域閉鎖は22日の現地時間午前3時22分までに解除された。

デンマークにおけるドローンの飛行は航空法および関連する規制によって厳格に管理されている。これは無人航空機の普及に伴い、安全保障やプライバシー、航空交通の秩序を守るために必要とされた枠組みである。まず、デンマークはEU加盟国であるため、基本的な規制はEU航空安全機関(EASA)の共通ルールに基づいている。そのため、重量や用途に応じたドローンの分類、登録義務、操縦者の資格要件などはEU基準と一致している。具体的には250グラム以上のドローンを使用する場合、操縦者はオンライン試験を受けて証明書を取得しなければならない。さらに、すべてのドローンはEU統一の登録システムに基づいて所有者情報を登録し、識別番号を機体に表示する義務がある。

飛行範囲についても明確に制限が設けられている。市街地での飛行は原則として許可制であり、無許可での飛行は禁止されている。また、空港や軍事施設、病院のヘリポートなど航空活動が行われる区域から一定の距離を保たなければならない。通常は水平方向で150メートル以上の距離を取る必要があり、特に空港周辺は飛行禁止区域として厳しく規制されている。高度についても制限があり、原則として地上から120メートルを超えて飛行することは認められない。これは有人航空機との衝突を防ぐためである。

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