英リバプール車突っ込み事件、53歳被告が出廷、79人負傷
この事件は26日の午後6時過ぎに発生。サッカー・プレミアリーグのリバプールの優勝パレードに参加していた歩行者の列に車が突っ込み、79人が重軽傷を負った。
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英イングランド・リバプール市の中心部でパレードの列に車が突っ込んだ事件について、複数の罪で起訴された被告が29日、出廷した。
この事件は26日の午後6時過ぎに発生。サッカー・プレミアリーグのリバプールの優勝パレードに参加していた歩行者の列に車が突っ込み、79人が重軽傷を負った。
現地メディアによると、ポール・ドイル(Paul Doyle、53歳)被告は黒のスーツ、白のシャツ、灰色のネクタイを着用し、リバプール地方裁判所に出廷したという。
被告は氏名、住所、生年月日を確認する時のみ発言し、罪状認否は行わなかった。
被告は危険運転を含む6つの罪状で起訴されている。有罪が確定した場合、最高で終身刑が科される可能性がある。
起訴内容は2人の少年、2人の女性、2人の男性に関するものである。警察によると、被害者の年齢は9歳から78歳。28日時点で7人が入院中である。
リバプール地裁は被害者の氏名を公表しないよう命じた。
また地裁はこの事件をリバプール刑事法院に移し、8月14日に起訴内容について答弁を行う公聴会を開くことを決定した。公判は11月24日に予定されており、3~4週間続く見通しである。
被告の弁護人は保釈を請求しなかった。
警察は当時、パレードに先立ち、交通規制を敷き、事故現場への車の立ち入りも制限していた。
しかし、心臓発作を起こしたとされる市民を搬送するために救急車が通りを通過した際、被告の車がその後を追って群衆の中に入っていった。
警察は事件をテロと断定しておらず、捜査を続けている。