◎女王は首都コペンハーゲンの北にあるフレデンスボー宮殿で18日夕方に転倒し、経過観察のため同日遅くにコペンハーゲンの大学病院に入院した。
デンマークの女王マルグレーテ2世(AP通信)

今年初めに退位してデンマークの女王マルグレーテ2世(Queen Margrethe II)が今週初めに転倒し、首の椎骨周辺の損傷と左手の骨折により入院していたことが明らかになった。王室は20日、女王が退院したと発表した。

王室は声明で、「女王はしばらくの間、左手に絆創膏を貼り、首に硬いカラーを着用することになる」と述べた。

王室によると、女王は首都コペンハーゲンの北にあるフレデンスボー宮殿で18日夕方に転倒し、経過観察のため同日遅くにコペンハーゲンの大学病院に入院した。

王室は声明で、「女王は元気だが、完全回復にはもう少し時間がかかるだろう」と述べた。

王室によると、女王はフレデンスボーに戻ったが、いくつかの公務をキャンセルしたという。

女性は今年1月、即位52年の節目となる1月14日に退位し、息子のフレデリック皇太子(Crown Prince Frederik)に王位を譲った。デンマークで君主が生前に退位したのは約900年ぶりであった。

女王は在位中、最期まで国に尽くすという姿勢を貫いてきたが、背中の手術やいくつかの病気により、以前のように公務をこなすことができなくなっていた。

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