◎警察はジャガイモの影響で道路が滑りやすくなっていると警告。利用者にゆっくり運転するよう促した。
デンマークの警察当局は1日、首都コペンハーゲンがあるシェラン島とフュン島を結ぶグレートベルト橋にジャガイモをぶちまけたとされる57歳の男を拘束したと発表した。
コペンハーゲン警察によると、1日の午前6時35分(現地時間)に最初の通報があり、フュン島方面行きの車線で大量のジャガイモが確認されたという。
しばらくすると、今度はシェラン島方面の車線にもジャガイモがバラまかれた。
警察はジャガイモの影響で道路が滑りやすくなっていると警告。利用者にゆっくり運転するよう促した。
道路の運行管理部門は周辺で渋滞が発生していると報告した。
ユトランド半島の町でも道路にジャガイモが散乱しているという情報が寄せられた。この町とグレードベルト橋は数キロ離れている。
公共放送DRは政府筋の話しとして、「ジャガイモ流出と国会が今日可決したディーゼルトラックに課税する法案の関連は不明」と報じている。
この法案はトラック運転手の怒りを呼び起こし、抗議デモに発展した。
トラック運転手が加盟する組合は法案を非難し、全国の高速道路や幹線道路でデモを行っている。
国会はガソリンを燃料とするトラックを使い続けることはできないとして、この課税を必要不可欠な措置と呼んでいる。
2025年以降、3.5トン以上のガス・ディーゼル燃料車には走行距離1kmあたり1.3クローネ(26円)が課税される。
運転手の労組はフェイスブックに声明を投稿。抗議デモを擁護したうえで、グレートベルト橋のジャガイモ散乱とデモは関係ないと強調した。
また労組は「市民の命を脅かす危険な行為は計画しておらず、平和的にデモを続ける」とした。
警察は拘束した男の身元と認否を明らかにしていない。