デンマーク議会、米軍の基地設置認める法案可決
反対派は政府がデンマークの主権を米国に「売り渡した」と批判している。
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デンマーク議会(一院制、定数179)は11日、米国がデンマーク領内に軍事基地を設置することを認める法案を賛成多数で可決した。
反対派は政府がデンマークの主権を米国に「売り渡した」と批判している。
トランプ(Donald Trump)米大統領は任期中にデンマークの自治領であるグリーンランドを購入したいとほのめかしている。
ここ数週間、グリーンランドに対する米国の関心はニュースの見出しから遠ざかっている。
この法案はバイデン前政権とフレデリクセン政権との23年の合意に基づいている。
バンス(JD Vance)米副大統領は4月、グリーンランドの米軍基地を訪問した際、「デンマーク政府はグリーンランドの安全保障にコミットしていない」と主張し、「米国の領土になれば最強の安全保障を享受できる」と述べていた。
地元メディアによると、デンマーク議会はトランプ氏がグリーンランドを欲しがっていることを受け、法案の一部を修正したという。
法案は国王フレデリック10世(King Frederik X)の署名で成立する。
グリーンランドのニールセン(Jens-Frederik Nielsen)首相はトランプ氏の発言を無礼と批判している。
フランスのマクロン(Emmanuel Macron)大統領は今週末にグリーンランドを訪問し、フレデリクセン(Mette Frederiksen)首相やニールセン氏らと会談する予定だ。