◎フレデリクセン氏は社会民主党の党首で、2019年から首相を務めている。
デンマークのフレデリクセン首相(Getty Images/AFP通信)

デンマークのフレデリクセン(Mette Frederiksen)首相に暴力を振るったポーランド国籍の39歳男の裁判が始まった。現地メディアが6日に報じた。

フレデリクセン氏は出廷しない見通し。

被告は6月7日、首都コペンハーゲンの広場でフレデリクセン氏の右上腕を殴った。

フレデリクセン氏は軽いむち打ち症と診断され、公務を数日キャンセルした。

公共放送DRによると、被告は無罪を主張。「広場でフレデリクセン氏と接触した際、酒に酔っていたが泥酔していたわけではなく、たださまよっていただけだ」と証言したという。

フレデリクセン氏のボディガードは「首相が電話で話すために立ち止まっていたところ、男が近づいてきて、わけのわからないことを言った後、殴りかかったきた」と証言した。

DRによると、被告は電車の駅で通行人に自分の性器を晒し、女性の体を触った痴漢行為など、複数の容疑にも問われている。被告はこれらの容疑を認めているという。

検察によると、被告は過去に万引きを中心とする軽犯罪で22の前科があるという。

裁判は7日に結審する予定だ。

フレデリクセン氏は社会民主党の党首で、2019年から首相を務めている。

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