◎被告は6月7日、首都コペンハーゲンの広場でフレデリクセン首相の右上腕を殴った。
2022年12月14日/デンマーク、首都コペンハーゲン、演説するフレデリクセン首相(Mads Claus Rasmussen/Ritzau Scanpix)

デンマーク・コペンハーゲン地裁は7日、フレデリクセン(Mette Frederiksen)首相に暴力を振るったポーランド国籍の39歳男に懲役4カ月を言い渡した。

公共放送DRによると、被告の弁護士は控訴しない意向を示しているという。

被告は6月7日、首都コペンハーゲンの広場でフレデリクセン氏の右上腕を殴った。

フレデリクセン氏は軽いむち打ち症と診断され、公務を数日キャンセルした。

コペンハーゲン地裁は被告に懲役4カ月と出所後、国外に退去するよう命じた。

DRによると、被告は電車の駅で通行人に自分の性器を晒し、女性の体を触った痴漢行為など、別の複数の容疑にも問われている。

検察は7日、これらの容疑で被告に懲役4カ月を求刑した。

地元メディアは被告を目撃したという女性の話しとして、「駅構内で酔っ払った男が騒いでいると聞き、見に行くと、ズボンを下ろした男が駅員ともみ合いになっていた」と伝えている。

検察によると、被告は過去に万引きを中心とする軽犯罪で22の前科があるという。

フレデリクセン氏に関する裁判は7日に結審。別の裁判も今月中に結審する予定だ。

フレデリクセン氏は社会民主党の党首で、2019年から首相を務めている。

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