◎被告は6月7日、首都コペンハーゲンの広場でフレデリクセン首相の右上腕を殴った。
デンマーク・コペンハーゲン地裁は7日、フレデリクセン(Mette Frederiksen)首相に暴力を振るったポーランド国籍の39歳男に懲役4カ月を言い渡した。
公共放送DRによると、被告の弁護士は控訴しない意向を示しているという。
被告は6月7日、首都コペンハーゲンの広場でフレデリクセン氏の右上腕を殴った。
フレデリクセン氏は軽いむち打ち症と診断され、公務を数日キャンセルした。
コペンハーゲン地裁は被告に懲役4カ月と出所後、国外に退去するよう命じた。
DRによると、被告は電車の駅で通行人に自分の性器を晒し、女性の体を触った痴漢行為など、別の複数の容疑にも問われている。
検察は7日、これらの容疑で被告に懲役4カ月を求刑した。
地元メディアは被告を目撃したという女性の話しとして、「駅構内で酔っ払った男が騒いでいると聞き、見に行くと、ズボンを下ろした男が駅員ともみ合いになっていた」と伝えている。
検察によると、被告は過去に万引きを中心とする軽犯罪で22の前科があるという。
フレデリクセン氏に関する裁判は7日に結審。別の裁判も今月中に結審する予定だ。
フレデリクセン氏は社会民主党の党首で、2019年から首相を務めている。