チェコ全土でパベル大統領を支持する集会、極右政権との対立激化
多くの参加者が国旗やEU旗、ウクライナの国旗を振り、パベル氏をたたえるプラカードや「パベル万歳」といった横断幕を掲げた。
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チェコの首都プラハなどで1日、パベル(Petr Pavel)大統領を支持する集会が行われ、数万人の市民が集まった。プラハの参加者は市中心部に集結し、設置された大型スクリーンで演説を視聴した。多くの参加者が国旗やEU旗、ウクライナの国旗を振り、パベル氏をたたえるプラカードや「パベル万歳」といった横断幕を掲げた。
今回の集会は、パベル氏とポピュリストのバビシュ(Andrej Babis)首相率いる連立政権との政治的な対立を背景に発生したものである。対立の核心は、パベル氏が新政府の閣僚人事の一部として提出された環境相候補の指名を拒否したことにある。問題とされた候補者は極右政党の議員で、過去に人種差別、同性愛嫌悪、性差別的な投稿をSNSに投稿していた。パベル氏はこれらの投稿を理由に環境相として不適格と判断し、指名を承認しなかった。同議員はいくつかの投稿について謝罪したが、すべてに関与したとは認めていない。
バビシュ氏は大統領による指名拒否を憲法違反と主張し、承認しない場合には何らかの「結果」に直面すると示唆するメッセージを関係者に送ったとされる。この点についてパベル氏は政権が「脅迫」を試みたとして非難し、国の組織犯罪対策機関にメッセージ内容を報告したという。政権側はこれを否定し、政治的駆け引きの一部であると述べている。
この対立は昨年12月に発足した連立政権を巡るものでもある。パベル氏は12月15日、バビシュ連立政権を承認した。しかしこの連立には、移民に批判的な極右勢力が含まれ、EUやウクライナへの支持姿勢を弱める政策が掲げられている。一方でパベル氏はNATO軍事委員会の元議長で、ロシアによるウクライナ侵攻に対するウクライナ支持を強く表明していることで知られる。
プラハでの大規模集会のほか、他の都市でも小規模な支持集会が開かれ、パベル氏への支持を示す動きが広がっている。集会主催者の一部は今後も追加のデモや集会を計画しており、政局の行方に注目が集まっている。
