◎デモ隊はスロバキアの首都ブラチスラバで男性2人が射殺された事件に抗議した。
チェコの首都プラハで26日、LGBTQ+(性的少数者)コミュニティへの支持と連帯を示す集会が開かれ、数千人が参加した。
デモ隊はスロバキアの首都ブラチスラバで男性2人が射殺された事件に抗議し、スロバキア政府にLGBTQを保護する取り組みを強化するよう求めた。
スロバキア警察によると、この男性2人と女性1人は今月12日、ブラチスラバのダウンタウンにあるLGBTQに人気のバー近くで銃撃された。女性は重症を負ったと伝えられている。容疑者(19歳)は13日に遺体となって発見された。
容疑者はツイッターにユダヤ人やLGBTQを差別するコメントを投稿し、事件に関する書き込みも行っていたと報告されている。このアカウントは13日に凍結された。
デモ隊は殺害された2人の葬儀に合わせて集会を開催した。
一方、プラハ警察はデモ会場近くで参加者を脅したとされる男を拘束したと発表した。
デモを主催した団体は26日、「テロリストは何の罪もない市民を殺害している」と声明を出し、チェコ政府と議会に行動を呼びかけた。
この団体によると、これまでに約1万7000人がLGBTQや少数民族などの少数派を保護する法律の施行を求める嘆願書に署名したという。また同団体は同性婚の合法化も求めている。
デモ会場に掲げられた横断幕には「私たちは恐れずに生きたい」と書かれていた。
ブラチスラバで射殺された男性2人は同性愛者だった。警察によると、容疑者は自殺した可能性が高いという。身元と死因は明らかにされていない。
警察は憎悪犯罪を視野に捜査を進めていたが、その後、テロの疑いがあると発表した。容疑者はヘゲル(Eduard Heger)首相を含む政府高官に対するテロを計画していた可能性が高いという。