◎チェコの憲法は下院に強い権限を与えているが、上院は憲法改正や憲法裁判所判事を承認する重要な役割を担っている。
チェコ、首都プラハ(Getty Images)

チェコ共和国で1日、議会上院(定数81)の議席の3分の1を争う選挙が行われ即日開票された。

報道によると、フィアラ(Petr Fiala)首相率いる与党は27議席中8議席を獲得。連立を組む政党も票を伸ばし、連立与党は27議席中18議席を獲得した。

一方、野党は欧米寄りのフィアラ政権を非難する抗議集会などで反対派の支持を集めようとしたが、票を伸ばすことはできなかった。

エネルギー危機やウクライナへの支援に反対する集会には最大7万人が集まったと伝えられている。

バビシュ(Andrej Babis)元首相は今回の選挙を「フィアラ政権の進退を決める国民投票」と呼んだが、バビシュ氏の中道ANOは3議席にとどまり、反移民を推進する極右政党は1議席も取れなかった。

チェコの憲法は下院に強い権限を与えているが、上院は憲法改正や憲法裁判所判事を承認する重要な役割を担っている。

フィアラ政権はウクライナを断固として支持しており、ウクライナ軍に重火器を含む兵器を供与し、避難民約43万人を受け入れている。

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