チェコで右派政権発足へ、反EUのバビシュ氏返り咲き
バビシュ氏は反移民を推進する2政党と連立協議を行っている。
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チェコのパベル(Petr Pavel)大統領は27日、今月初めの下院議会選挙(定数200)で勝利したバビシュ(Andrej Babis)元首相に新政権を樹立するよう要請した。
パベル氏はバビシュ氏の政党「ANO(不満を持つ市民の行動)」との会談後、声明を出した。
地元メディアによると、バビシュ氏は反移民を推進する2政党と連立協議を行っている。
これら3党はいずれもEUに批判的で、環境政策や移民政策なども拒否している。
バビシュ氏はチェコを代表する億万長者であり、2017年から2021年まで首相を務めた。
この勝利により、チェコはウクライナへの軍事支援を停止し、ハンガリーやスロバキアと同じ方向に舵を切ることとなった。
パベル氏は声明で、「バビシュ氏は今週後半に連立協定とその優先事項を提示すると約束した」と述べた。
議会選におけるANOの得票率は34.51%。フィアラ(Petr Fiala)首相率いる親欧米与党を大きく上回った。
新たな3党連合の議席は108議席となる予定だ。
