◎CEZの株式の70%は政府が保有している。
チェコ共和国の原子力発電所(Getty Images)

チェコの電力会社CEZが12日、今年第1~3四半期の決算を公表した。

それによると、純利益は234億チェココルナ(約1500億円)で、前年同期比27%減となった。

CEZは新たに2基の原子炉を建設する準備を進めており、先月末、イギリスのロールス・ロイスSMR社と小型モジュール式原子炉(SMR)の開発・建設に関する戦略的パートナーシップ契約を結んだ。

CEZによると、通年の純利益は260億~300億チェココルナになる見込み。

CEZの株式の70%は政府が保有している。

CEZの23年度の純利益は296億チェココルナ(約1900億円)で、過去最高益を記録した22年度から63%以上減少した。

CEZはエネルギー価格の上昇に伴い導入された利益への課税が減益の原因だとしている。

2022年、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー価格の高騰、海外市場での商品取引による利益増加、発電所の高い運転信頼性により、同社の利益は急増した。

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