◎レバノンの海岸とキプロスは170キロほどしか離れていない。
キプロス警察は24日、沖合でシリア移民60人を救助し、このうち5人が入院したと明らかにした。
それによると、60人を乗せた木造船は南東沖約55キロで発見、救助されたという。
沿岸警備隊はこの木造船を発見した商船の通報を受け現場に急行。その後、海軍と警察が増援部隊を送り、衰弱していた子供3人と成人1人をヘリで病院に搬送した。
厚生労働省の報道官はAP通信の取材に対し、「未成年者3人が意識不明の重体、2人が重傷と報告を受けている」と語った。
病院に運ばれた成人は低体温症の治療を受け、退院した。
木造船は港に曳航され、残りの移民は医療当局の手当てを受けた後、移民センターに移された。
当局によると、この木造船は1月18日にレバノンを出航したとみられる。
APはレバノンの移民問題を扱う弁護士の話しとして、「このボートは出港以来、行方不明になっていた」と伝えている。
レバノンの海岸とキプロスは170キロほどしか離れていない。