◎逮捕されたのは国営メディアの男性記者。ロシア外務省はこれを「挑発行為」と呼び、キプロス政府に謝罪を要求した。
キプロス当局が安全保障上の理由でロシア人記者を逮捕した。地元メディアが6日に報じた。
それによると、逮捕されたのは国営メディアの男性記者。ロシア外務省はこれを「挑発行為」と呼び、キプロス政府に謝罪を要求した。
キプロスの国営放送CyBCは外交筋の話しとして、「このロシア人記者は滞在許可を取り消され、国外追放された」と伝えている。
この記者は5日に逮捕されたようだ。
CyBCによると、中央政府はこの記者が逮捕される際に警察に暴行を受けたというロシア外務省の主張を否定し、「記者が警察官につかみかかった」と反論したという。
キプロス外務省の報道官はCyBCに対し、「当局は最善の方法で問題を解決するためにロシア政府と連絡を取り合っている」と述べた。
ロシア国営テレビによると、この記者はすでに帰国したという。
国営テレビはロシア外務省の声明を引用し、「この男性記者は逮捕時に手を負傷し、現場に居合わせたロシア外交官も負傷した」と伝えている。
またロシア外務省はキプロス政府からの謝罪を待っていると述べたうえで、「記者が滞在許可証の条件に違反したというキプロス当局の主張はでたらめであり、西側の諜報機関が関与している」と主張した。
首都ニコシアの在キプロス・ロシア大使館も非難声明を出している。
キプロスとロシアの関係は昨年2月のウクライナ侵攻後、急速に悪化した。