◎イスラム教徒とみられる数百人が空港ロビーと滑走路に侵入し、イスラエル便の着陸を妨害しようとした。
ロシア南部・ダゲスタン共和国の空港に反ユダヤ主義者が押し寄せ、イスラエル便の運航に抗議した。国営メディアが29日に報じた。
それによると、イスラム教徒とみられる数百人が空港ロビーと滑走路に侵入し、イスラエル便の着陸を妨害しようとしたという。
警察は空港を一時封鎖し、対応に当たった。逮捕者や負傷者が出たという報告はない。
ロシアメディアによると、群衆の中には反ユダヤ主義的なスローガンを叫び、イスラエル便を運航する航空会社の客室乗務員に襲いかかろうとした者もいたという。
ソーシャルメディアで共有された動画には、滑走露近くでパレスチナの国旗を振り回し、パトカーをひっくり返そうとする暴徒の姿が映っていた。
イスラエル首相府は声明を発表。「イスラエルはロシアの法執行当局がすべてのイスラエル市民とユダヤ人の安全を守り、暴徒の暴力に断固として行動することを期待する」と表明した。
また同首相は駐ロシア・イスラエル大使がロシア連邦政府と連絡を密に取り、イスラエル市民を守るために協力していると強調した。
ダゲスタン内務省は29日、警察が空港襲撃を主導した人物を追跡していると発表。いかなる理由があろうと暴力は許さないと断じた。
ダゲスタン地方政府はパレスチナ・ガザ地区への連帯を表明する一方、市民に冷静さを保ち、このような抗議行動に参加しないよう呼びかけた。