クロアチア・ブコバルで独立戦争の追悼式典、数千人が参加
ブコバル包囲戦はクロアチア独立戦争における最重要戦の一つで、ユーゴスラビア人民軍(JNA)とセルビア人武装勢力がクロアチア側の支配するブコバルを約3か月にわたり包囲・攻撃した戦闘である。
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クロアチア・ブコバルで18日、独立戦争(1991~95年)中にセルビア主導のユーゴスラビア軍によって破壊され、抵抗と結束の象徴となった包囲戦を記念する式典が行われた。
現地メディアによると、政府高官を含む数千人が国旗や横断幕を掲げて追悼行進に参加したという。
この式典は終戦以来、毎年この時期に行われている。参加者は黙々と歩きながらろうそくに火を灯し、記念碑に花を捧げた。
ブコバル包囲戦はクロアチア独立戦争における最重要戦の一つで、ユーゴスラビア人民軍(JNA)とセルビア人武装勢力がクロアチア側の支配するブコバルを約3か月にわたり包囲・攻撃した戦闘である。
ブコバルは戦略的要衝であり、クロアチア軍と市民防衛は兵力・装備で大きく劣りながらも激しい市街戦で抗戦を続けた。
だが補給も尽き、1991年11月に都市は陥落した。陥落後には住民への虐殺や強制移送が行われ、国際的非難を招いた。
この戦いはクロアチア独立戦争の象徴となり、破壊された街並みと甚大な犠牲は民族対立の深さと戦争の惨禍を示すものとして記憶されている。
独立戦争の死者数は1万人を超えた。
クロアチアがセルビア人武装勢力が占拠していた領土の大半を奪還した1995年、戦争は終結した。その後、数万人のセルビア人が攻勢から逃れた。
