◎アフリカ、中東、アジアの紛争地から逃れた一部の移民はクロアチアからスロベニアを経由して西欧を目指す。
クロアチアの警察当局は19日、ボスニア国境近くで移民10人を救助したと発表した。
声明によると、10人は国境近くの河川内で立ち往生し、助けを求めていたという。
地元警察は18日の現地時間午後6時頃に通報を受け、救助活動を開始した。地元メディアによると、10人は中州まで徒歩で移動したものの、その先の激流に遮られ、身動きが取れなくなったという。
警察は声明で、「人々は50m程進み、立ち往生した」と説明している。地元メディアによると、10人はひどく疲れ果てていたが、命に別状はないという。
警察は先週も国境付近の河川内で立ち往生していたアフガン出身の男性6人を救助した。
アフリカ、中東、アジアの紛争地から逃れた一部の移民はクロアチアからスロベニアを経由して西欧を目指す。
このルートは「バルカンルート」と呼ばれ、移民は海や川の横断、人身売買組織の虐待、厳しい暑さ・寒さに直面しながらも、数カ月かけてイタリアやドイツなどへの入国を試みる。
地元メディアによると、バルカンルートを利用する移民は最近増加傾向にあるという。その多くはトルコを経由するシリアやアフガンの難民である。