◎ミラノビッチ氏は今年初め、4月の議会選(一院制、定数151)で社会民主党が第1党になれば、首相に立候補すると発言し、騒動を巻き起こした。
クロアチアのミラノビッチ(Zoran Milanović)大統領は26日、今年後半に予定されている大統領選で2期目(5年)を目指すと表明した。
ミラノビッチ氏は記者団に対し、「中道左派の野党・社会民主党からの支持を期待している」と語った。
またミラノビッチ氏は「自分はクロアチアで最も経験豊富な政治家のひとりであり、私自身が私の切り札だ」と述べた。
ミラノビッチ氏は57歳。過去に首相を務めた後、19年12月の大統領選で初当選した。
ミラノビッチ氏は与党・クロアチア民主同盟(HDZ)のプレンコビッチ(Andrej Plenkovic)首相としばしば衝突してきた。
ミラノビッチ氏は今年初め、4月の議会選(一院制、定数151)で社会民主党が第1党になれば、首相に立候補すると発言し、騒動を巻き起こした。
憲法裁判所はミラノビッチ氏に対し、「首相になりたければ、辞任して議会選に出馬しなさい」と言い渡した。
ミラノビッチ氏はEUのウクライナ支援を批判し、「クロアチアはウクライナ側に立つべきではない」としばしば主張してきた。
またミラノビッチ氏はクロアチアでのウクライナ兵の訓練にも公然と反対している。
クロアチアの大統領は主に外交を担当する。大統領選の日程は決まっていないが、地元メディアによると、12月に行われる可能性が高い。