◎事件は22日に発生。容疑者はホーム内で銃を乱射、容疑者の母親を含む6人が死亡、多数の負傷者が出た。
クロアチア北東部ダルバルの老人ホームで発生した銃乱射事件について、捜査当局は23日、51歳の男が殺人を含む11件の罪に問われていると明らかにした。
事件は22日に発生。容疑者はホーム内で銃を乱射、容疑者の母親を含む6人が死亡、多数の負傷者が出た。5人が即死、1人が病院で死亡。5人は80~90代で、もう1人は職員であった。
地元メディアによると、ダルバルは有名な温泉街のひとつ、人口は約8500人。
警察は声明で、「容疑者は老人ホームに侵入し、手当たり次第に発砲した」と述べた。
それによると、容疑者は殺人や殺人未遂など、現時点で少なくとも11件の罪に問われている。
ダルバルの町長は24日を犠牲者を追悼する日とした。
警察は容疑者の身元を明らかにしておらず、動機も不明だ。
警察によると、容疑者は1973年生まれ、1991~95年のクロアチア紛争に参加した退役軍人で、勲章も授与しているという。
容疑者の母親は10年前からこの老人ホームに入居していた。
警察によると、容疑者は未登録の銃を使用したという。
地元メディアは関係者などの話しとして、「容疑者は老人ホームの入居費用に腹を立てていた」と報じている。
1990年代のユーゴスラビア崩壊以来、クロアチアではいまだに多くの銃器が個人宅に保管されている。