◎バンは猛スピードで交差点に突っ込み、コントロールを失って壁に激突、大破した。
クロアチア南部で16日、移民を乗せたバンが衝突事故を起こし、4人が死亡、子供を含む5人が重傷を負った。
警察によると、運転手のモルドバ人と身分証明書を持っていない移民3人が死亡したという。
事故はボスニア国境から20キロほど離れた町の交差点で午前7時頃に発生。バンはパトカーに停止を求められていた。
バンは猛スピードで交差点に突っ込み、コントロールを失って壁に激突、大破した。
地元テレビ局によると、重傷を負った5人には12歳と15歳の子供が含まれ、アフガンもしくはシリア出身者とみられる。
警察は移民の不法入国に関与したとみられる別の車も発見。1台はポーランドナンバー、もう1台はハンガリーナンバーであった。
この2台の車にはシリア、アフガン、モルドバ、ルーマニア出身者など、11人の外国人が乗っていた。
地元テレビ局は情報筋の話しとして、「重傷を負った男性の1人は警察の取り調べに対し、クロアチアへの入国は4回目と証言した」と伝えている。
中東、アフリカ、アジアの移民はトルコからギリシャ、ブルガリア、北マケドニア、セルビア、ボスニアへと続くバルカン半島の陸路で西欧を目指す途中、クロアチアを通過する。
移民たちは無許可で国境を越えるために、しばしば人身売買業者の助けを借りている。