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▽クリミアの軍港都市セバストポリの海岸にはマズート(重質で低品質の石油製品)とみられる燃料が流れ着き始めている。
2025年1月2日/ウクライナ、南部クリミア半島の海岸、石油製品を除去するロシア当局者(ロイター通信)

ロシアとウクライナを隔てるケルチ海峡でロシアの燃料タンカーが沈没した事故について、国営メディアは4日、クリミア半島の海岸に流出した石油製品が流れ着き、地元当局が非常事態を宣言したと報じた。

クリミアの軍港都市セバストポリの海岸にはマズート(重質で低品質の石油製品)とみられる燃料が流れ着き始めている。

2隻のタンカーは昨年12月中旬、クリミア半島沖で航行不能に陥り、1隻が沈没、もう1隻が座礁した。

クリミア州知事は4日、テレグラムに声明を投稿し、「セバストポリを非常事態宣言下に置く」と書いた。

それによると、この地域の4つの海岸に燃料が流れ着き、地元当局がボランティアと協力して除去作業を行っているという。

ロシア南部クラスノダール州も先週、燃料が海岸に到着し始めているとして、非常事態を宣言した。

クラスノダール州知事は3日の声明で、「5000人以上の人々が海岸に流れ着いた油の清掃作業にあたっている」と述べた。

また同知事は「昨年の流出事故以来、地域の海岸線沿いで8万6000トン以上の汚染された土砂を撤去した」と明らかにした。

非常事態省は12月23日、2隻から数千トンのマズートが流出し、除去が必要な砂の量は20万トンに達する可能性があると明らかにしていた。

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