▽若手将校幹部たちは1974年4月25日、カエターノ政権を倒し、48年間続いた独裁体制に終止符を打った。
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ポルトガルの首都リスボンで25日、独裁政権を打倒した1974年のカーネーション革命を記念するイベントが行われた。
若手将校幹部たちは1974年4月25日、カエターノ(Marcello Caetano)首相の政権を倒し、48年間続いた独裁体制に終止符を打った。
現地メディアによると、極右支持者が集会に押し入り、反移民を唱え、左派と衝突。数人が警察に逮捕されたという。
極右グループは来月の議会選挙を前に、移民の増加に抗議する集会を招集。市当局はこれを禁止していた。
しかし、数十人の極右は問答無用で集会に乱入し、アフリカやアジアの移民を強制送還するよう叫び、移民擁護派に飛びかかった。
報道によると、極右と反ファシスト活動家が激しく衝突し、機動隊が割って入ったという。
地元テレビ局が報じた映像には地元の著名なネオナチ活動家や額に血の付いた男など、数人が手錠をかけられる様子が映っていた。
報道によると、乱入を主導した男は以前、暴行や人種差別などの罪で服役。ヘイトスピーチと暴力扇動の罪でも有罪判決を受けたことがあるという。
ポルトガルには約150万人の移民が住んでおり、この10年で約3倍に急増した。
ポルトガルの中道右派政権は昨年、反移民で支持を伸ばす極右勢力を食い止めるため、移民規制を一部強化した。