◎首都キーウの一部を含む複数の都市で停電が発生している。
ウクライナのゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領は25日、ロシア軍がクリスマスに合わせて大規模攻撃を行い、エネルギーインフラが被害を受けたと非難。弾道ミサイルを含む70発以上のミサイル、100機以上の攻撃ドローンが使われたと明らかにした。
ロシア軍は声明で、「ウクライナの電力インフラや東部の都市を巡航ミサイルや弾道ミサイル、ドローンで攻撃した」と発表。「軍産複合体が運営するウクライナの施設に対し、長距離精密兵器とドローンによる攻撃を実施し、標的を全て破壊した」と主張した。
現地メディアによると、首都キーウの一部を含む複数の都市で停電が発生しているという。
ゼレンスキー氏はテレグラムへの投稿で、「ロシアはクリスマスに合わせてエネルギーインフラを狙い撃ちした」と書いた。
東部ハルキウ州政府は25日、ロシア軍の攻撃により少なくとも6人が負傷したと報告。東部ドニエプロペトロフスク州当局も空爆により民間人少なくとも1人が死亡したと明らかにした。
ウクライナ空軍はロシアの巡航ミサイル発射を受け、全国に警戒警報を発令。東部、中部、南部、西部でミサイルが確認され、防空部隊がミサイル59発とドローン54機を撃墜したとしている。
複数の地域で電力インフラが被害を受け、電力会社による復旧作業が続いている。
ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃は5カ月を超え、数十キロにわたる前線で激しい戦闘が続いているものとみられる。
ゼレンスキー氏は今週初め、クルスク州でロシア軍と共に戦っている北朝鮮軍兵士3000人以上が死傷したと明らかにした。