◎期間は12月16日~1月10日。
◎学校、必須ではない店舗、企業はすべて閉鎖される。
12月13日、コロナウイルスの新規症例と死亡者の急激な増加に直面しているドイツは、2021年1月10日まで全土をロックダウンすると発表した。
これにより、学校、必須ではない店舗、企業はすべて閉鎖される。
アンゲラ・メルケル首相は、「クリスマスの買い物を行う際にも、社会的距離のルールを順守しなければならない」と対策の重要性を訴えた。
ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、ドイツの累計感染者数は134万人、累計死亡者は21,900人、12月12日の新規陽性者数は21,792件、死亡者は333人だった。
ロックダウンの期間は12月16日~1月10日。メルケル首相は16の州首相との会談後に今回の制限を発表した。
レストラン、バー、レジャーセンターなどは10月末からすでに閉鎖されていた。
ドイツの部分封鎖(10月末~)
→ロックダウン(12月16日~1月10日)
黒字(部分封鎖から継続)
赤字(今回追加)
・学校や幼稚園は対面授業を継続。・学校はすべて閉鎖、オンライン授業に移行。保育園もオンライン授業。
・第三者との接触は10人以下、2世帯に制限。
・最大5人まで。ただし、14歳以下はカウントされない。
・集会はすべて禁止。大晦日と元旦にも適用される。花火の打ち上げも禁止。
・バーは閉鎖、レストランはテイクアウトのみ可。
・店舗および屋外での食事は禁止。公共の場でのアルコール飲料の販売および消費も禁止。違反した場合は罰金。
・テレワークができない必要不可欠な企業(インフラの保守、医療関係、物流など)以外はすべてテレワークに移行。
・必需品を販売する食料品店や薬局以外の店舗はすべて閉鎖。
・タトゥー店、マッサージパーラー、その他レジャー施設は全て閉鎖。
・美容院と理髪店は厳格な衛生規則と顧客数を制限することで営業可能。
・社会的距離を確保できないサービス事業はすべて閉鎖。ただし、理学療法を含む必要な治療を提供する施設は営業可能。
・シナゴーグやモスクなどでの礼拝は、特定の条件を満たせば許可される。
・介護施設、ナーシングホーム、移動式介護・介護サービスは特別な保護措置を講じる必要がある。また、スタッフは定期的にコロナ検査を受けなければならない。
・国内および国外への必須ではない旅行を控えるよう強く要請する。
・中小企業の財政を支援する。
バイエルン州は、夜間外出禁止令を感染率の高い地域から州全土に拡大した。
同州のマルクス・セーダー州首相は声明の中で、「注意しないと、ドイツはヨーロッパの問題児になる可能性がある」と警告した。
マルクス・セーダー州首相:
「私たちは行動しなければならない。そして、対応が中途半端になれば、1月10日以降もロックダウンは継続されるかもしれない」
メルケル首相は州首相との会談後に、「ロックダウンは医療制度の過負荷を防ぐことが目的」と語った。
欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、ドイツの過去14日間の居住者10万人あたりの新規陽性者数はフランス、ベルギー、スペインを上回り、イギリスと同水準まで上昇したという。