▽口蹄疫は主に牛、羊、ヤギ、豚、鹿など、蹄のある動物が感染し、発熱や口や蹄に水疱ができる。
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中央ヨーロッパの数カ国で口蹄疫が流行し、国境が閉鎖され、数千頭の家畜が殺処分された。
口蹄疫は3月上旬にハンガリー北西部の牧場で最初に検出され、その2週間後に隣国スロバキアの3つの牧場に広がった。
それ以来、ハンガリーではさらに3農場、スロバキアでも新たに3農場で感染が確認された。両国で口蹄疫が発生したのは半世紀以上ぶりであった。
多くの農家が家畜を守るために消毒などの対策を講じる一方。国境が閉鎖されたため、家畜の輸送が途絶え、多くの農家が打撃を受けている。
口蹄疫は主に牛、羊、ヤギ、豚、鹿など、蹄のある動物が感染し、発熱や口や蹄に水疱ができる。ウイルスは動物同士の接触、乗り物などの表面、あるいは風に乗って広がる。ヒトへの危険性はほとんどない。
ハンガリーのスロバキア国境近くで牧場を経営する男性はAP通信の取材に対し、「口蹄疫の陽性反応が出た時、頭が真っ白になった」と語った。この牧場では約3000頭の牛が殺処分された。
スロバキア政府は今週、ハンガリーによる封じ込め対策が不十分だとして、両国の国境16カ所とオーストリアとの国境1カ所を閉鎖した。
スロバキア政府は先週にもハンガリーとの23の国境を閉鎖していた。
チェコ政府はハンガリーとスロバキアの全ての国境検問所に担当官を派遣し、車両の消毒を義務付けている。
ハンガリー政府は影響を受けた農家に支援や補償を提供し、将来の流行を防ぐ対策を策定すると約束した。