◎アフリカ北西部からカナリア諸島を目指す亡命ルートは世界で最も危険な航路のひとつとされ、数えきれないほどの命を奪ってきた。
アフリカ北西部・スペイン領カナリア諸島のテネリフェ島沖で200人以上の移民を乗せたボートが見つかり、2人の遺体が収用された。スペイン沿岸警備隊が30日、明らかにした。
それによると、ボートには未成年者34人を含む200人以上が乗船していたという。
それ以上の詳細は明らかにされておらず、移民の国籍も不明である。
カナリア諸島沖ではこの日、移民を乗せたボートが3隻救助された。2隻目には83人、3隻目には95人が乗船していたという。
内務省によると、今年1月1日~10月15日までの間に2万3500人近くの移民がカナリア諸島にボートで到着したという。昨年同時期に比べると90%近く増加し、そのほとんどがセネガルから出港していた。
スペインとセネガル両政府は今週、移民の問題について協議する予定である。
サンチェス政権はカナリア諸島にボートで到着する移民が急増していることを受け、未使用の軍兵舎や施設を一時的にシェルターに転用することを計画している。
アフリカ北西部からカナリア諸島を目指す亡命ルートは世界で最も危険な航路のひとつとされ、数えきれないほどの命を奪ってきた。