◎イタリア当局は現在、偽造コロナワクチン接種証明書を患者に提供したとされる医師の捜査を進めている。
イタリアのテニスプレーヤー、カミラ・ジョルジ(Camila Giorgi)選手は17日、渡航許可を得るために偽のコロナワクチン証明書を入手したという疑惑を否定した。
イタリア当局は現在、偽造証明書を患者に提供したとされる医師の捜査を進めている。地元紙はこの医師が偽造証明書を渡したとされる個人のリストにジョルジ選手の名前が含まれていたと報じた。
ジョルジ選手は17日の全豪オープン初戦で勝利した後、記者団の取材に応じ、この医師の診察を受けたことは認めたうえで、「何も悪いことはしていない」と語った。
ジョルジ氏は「違う場所でワクチンを接種し、この医師の診察を受け、証明書を発行してもらった」と説明した。
全豪オープンのディレクター、タイリー(Craig Tiley)氏は大会に先立ち、選手にコロナ検査を求めず、仮に陽性であっても出場を認めると発表していた。
ワクチン未接種のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)選手も豪への入国および大会出場を認められている。
ジョルジ選手は記者団に対し、「イタリアの医師と、他の国の医師からワクチン接種を受けた」と語った。「私はいろんな場所でワクチン接種を受けたと証明できるので、まったく心配していません」
会見場に姿を見せたジョルジ氏の父親は「信じられないよ」と述べ、地元紙の報道に不満を表明した。「テニス以外の質問はしないでください!」
タイリー氏は17日、イタリアで偽造証明書が出回っているという問題について、詳細を把握していないと述べた。「この件に関してはイタリアで捜査が進んでいるとだけ聞いています。ジョルジ選手らの扱いについては、イタリア当局に委ねられることになると思います..」
イタリア政府は渡航時の証明書提示を義務付けている。