◎EU加盟国のブルガリアは北マケドニアとアルバニアのEU加盟を阻んできた。
ブルガリアと北マケドニアの両外相は18日、北マケドニアのEU加盟交渉について協議した。
EU加盟国のブルガリアは北マケドニアとアルバニアのEU加盟を長年阻止してきたが、仏大統領の妥協案を北マケドニア議会が承認したことを受け、両国の加盟交渉は大きく前進すると期待されている。
ブルガリアのゲンチョフスカ(Teodora Genchovska)外相は記者団に対し、「未解決の問題を解決する野心的な協定に署名した」と述べた。「ブルガリアは北マケドニアとアルバニア両国がゴールに到達することを望んでいます...」
ブルガリア代表団の報道官は共同記者会見後の声明で、「北マケドニアとブルガリアの二国間関係は新たな局面を迎えている」と期待を表明した。
北マケドニアのコバチェフスキ(Dimitar Kovachevski)首相は先週末、「7月19日からEU加盟交渉を開始する」と発表した。
北マケドニア議会はマクロン(Emmanuel Macron)仏大統領の妥協案を賛成多数で可決したが、妥協案のひとつ「ブルガリア系少数民族を公式に認める憲法改正」には議会の3分の2以上の賛成が必要であり、野党の協力が欠かせない。
北マケドニアのブルガリア系少数民族の問題については、議論が分かれている。2021年の国勢調査によると、同少数民族の人口に占める割合は0.2%、3504人にすぎない。
しかし、ブルガリア政府はこの数字に異議を唱え、「北マケドニアの人口約200万人のうち、過去20年間で約9万人がブルガリアに家族のルーツがあるという理由でブルガリアの市民権を取得し、さらに約5万3000人が市民権取得を申請中」と報告している。
北マケドニアとアルバニアのEU加盟問題はウクライナのEU加盟候補国入りでより注目を集めるようになった。